2009年08月15日

王になった道化

東京に戻ってきてふらりと本屋に立ち寄ったら、『現代思想』が臨時増刊でM.ジャクソン特集をしていたので、とりあえず買ってみた。

別段ファンでもない(CDは一枚も持っていない)のだが、やはり気になるのだ、マイケルは。気になりません?

少し前にデビュー30周年コンサートを観たのだが、聴いていて楽しいものの、一体どこが斬新なのか、リアルタイムに経験したわけでもなければ音楽的素養があるわけでもないので、観客(聴衆と呼ぶには抵抗があるだろう)が何故にあそこまで熱狂するのかわからない。

兄弟そろって出演していて、もう肌の白さが・・・わからない。

ネヴァーランド・・・わからない。

こうした諸々の疑問を提出することは無粋ではあるまい。看過するにはあまりに常識と常軌を逸している。一介のサラリーマンにすら気になってしょうがないのだから、世界にはもっと考え込んでいるヒマな人がいるに違いない。

ざっと読んだ感じ、私と友人が呑み屋で交わす議論の域を超えていないようなものもあり、これからじっくり、と、期待しつつも、つまんなくてもう眠くなっている。  

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2009年08月04日

帰省の理由

妹から金を貸してくれと頼まれた。もちろん貸してやった。それは私が兄だからだ。

盆ぐらい帰って来い、もちろん自腹で、な、と父は言う。もちろん帰る。それは私が長男だからだ。

妹の相談ぐらい聞いてやりなさい、と母はいきり立つ。もちろんのってやる。それは私がマザコンだからだ。

今年は八月の真ん中に帰る。飛行機が嘘のように高くつくときに。

耄碌したばあちゃんに会う。それは私が自慢の孫だからだ。

兄弟のように幼い日々を過ごした従兄の子供に会う。

懐かしい友人に会う。酒を飲む。

それ以外ない。何も無い。
  

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2009年06月28日

13日の・・・

昨日、B級ハリウッドホラー好きの飲み屋の店員が教えてくれたのだが・・・

みなさん、ジェイソンの「武器」と言えば?

そうだね、チェーンソー。

しかし、その店員曰く、  続きを読む

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2009年03月14日

埒外を走る

多少なりとも競馬を知っている人にとっては、「ラチ」と言えば「埒」である。「拉致」ではない。

「埒外」という言葉は、「埒(=馬場の周囲の柵)の外」が原義にあって、そこから、「ある範囲の外」の意味が加わった、という発展過程は容易に想像がつく。

したがって、「法の埒外にある者」、すなわちアウトローを、「ならず者」と訳すのは結構だが、「暴れ馬」という訳語も捨てがたいのではないか。

NBAの試合を観ていたら、Outlawという選手がいたので、ちょっと考えてみただけである。

彼の名誉のために書いておくが、彼は少なくともコート上ではフェアーだった。

  

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2009年03月12日

補填

製菓会社および大規模小売業者の複合体だけが結局は甘い蜜を吸うことになるのはわかっている。私はそういうやり方が嫌いだ。

一方、義理を欠かさない、というのは一般的な生活上の美徳であるとして衆目一致するのも事実なのだ。

かくして内部分裂する男を前にして、デパ地下スウィーツ売り場の女性店員は、小分け用の袋を丁寧に折りたたんで入れている。

これは、悲劇なのか、喜劇なのか。

何のことは無い。小市民の日常の一部に過ぎないのだ。

男は、内なる衝突の果てに発生した心のブラックホールを埋めるべく、同じデパートにある本屋に駆け込んで、かねてより望んでいた高価な本を買って、ようやく安らぎを得て帰路に着く。

満員電車でお菓子の箱がつぶれないかと気を揉んでしまった小心の己を嫌悪することになるとも知らず。  

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